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C-1
航空自衛隊
第402飛行隊

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No.352  C-1(60th Aniv) 78-1026 402sq Iruma A/B JASDF by JCWings

JCWingsから発売されてたC-1の60周年記念塗装機です。諸事情により日本国内発売より先に入手してしまった可能性があります。

 

傑作と名高い歌舞伎をモチーフとした第402飛行隊60周年記念塗装機。

前回C-5のダイキャストモデルが発売されていたこと見過ごしたことから、ネットを調べているとC-1の60周年記念塗装機が1/200スケールで発売されていることを発見しました。各ショップのステータスともに「売切れ」となっており、また気づかないうちに見逃したものと肩を落としました。以前利用したebayで探したところ複数の店舗で販売されており、時間はかかりましたが無事に海外から取り寄せることができました。

 

 

このスペシャルペイントは第402飛行隊が創設60周年を記念して塗装したもので、歌舞伎をモチーフとしてデザインされたものです。塗装の派手さ、複雑さ、新奇性を含め過去に類を見ず、傑作と名高いデザインです。

 

 

第402飛行隊は創設記念の節目の際にカラフルな特別塗装機を出現させてきました。現実にはこれらが一堂に会することはありませんが、モデルの世界であれば並べて楽しむことができます。

 

 

グリーンの通常塗装機を合わせて4種の塗装を並べてみました。赤の歌舞伎はJCWings製ですが、他の3機はGemini200ブランドから発売されています。Gemini200はこの歌舞伎を商品化しなかったのは、デザインが複雑すぎて技術的な課題があったのではないか…と推察していました。

 

 

歌舞伎だけは光沢のある塗装で仕上げられていて、それだけでも華やかさが違って見えます。他の3機は実機と同様に艶なし塗装となっています。

 

 

この塗装機は入間基地航空祭で一般にも披露されたので写真は豊富に残っていることでしょう。特別塗装機は一時的に短期間しか存在しないため、モデル再現においては写真資料を頼りに開発せざるをえないでしょう。

 

 

左がGemini200、右がJCWingsですが金型が同一のものかどうかはよくわかりませんでした。JCWingsの方は機体上部にアンテナパーツ、ランプのクリアパーツが追加され、下部にはディスプレイスタンド用の孔が開けてある違いがみられました。

 

 

この歌舞伎はとても魅力的な機体ですが、なかなか発売されなかったのでプラキットのデカールを流用して自作(左側)したことがあります。大きくて複雑なデカールを他社造形の模型に、しかも複雑な曲面に沿って貼る作業は決して楽なものではありませんでした。

 

 

せっかくなのJCWingsの完成品と自作モデルを並べて記念撮影。ダイキャストモデル完成品は模型製作の技術や設備がなくても、クオリティの高い塗装を完成品を入手できることが大きなメリットです。加えて金属の質感やズッシリ、ヒンヤリとした感触もプラキットにはない魅力のひとつです。

 

 

左が自作のデカール張替です。デカールはハセガワ製プラキットに付属しているものを利用しました。細かく比較してみるとやはり線の太さや貼り付ける位置など多少の違いが見られます。

 

 

正面から見てみると操縦席のガラスの枠には縁取りがされており、歌舞伎の隈取のイメージが沸いてきます。このデザインには並々ならぬ情熱が感じられますね。

 

 

機体の左側面から。曲面にそって大きな面積のデカールを貼る作業はどうしても皺が寄ってしまうので、後で軟化剤を使って馴染ませたり一筋縄ではいきませんでした。タンポ印刷の技術についてよくわかっていませんが、どのようにしてこの複雑なデザインを量産しているのか知りたくなります。

 

 

機体の左後方から。後部ハッチは開閉せず、モールドのみ彫られた表現となっておりGemini200と同じ仕様です。

 

 

ノーズには第402飛行隊を表す”弐”の漢数字が大きく描かれています。最近の輸送機モデルでは標準的なランディングギアの差替えギミックは本モデルでは採用されていません。脚は出したままの一択であるのはGemini200と同じ仕様ですが、フライトディスプレイ用のスタンドが付属する違いがあります。

 

 

このスペシャルペイントの凄いところは、どの確度からみても歌舞伎のイメージが描かれており、隙がないところではないでしょうか。主翼上面にも隈取が描かれており、航空祭でもファンブレイクで披露されました。

 

 

胴体と主翼の付け根付近にアンテナパーツの突起がありますが、これはGemini200にはなかった仕様です。JCWingsの製品は今回初めての購入でしたがクオリティに関しては申し分ありません。最近はプレイバリューの高いミリタリージェット系にも力を入れているようで期待できるメーカーだと思いました。

 

 

今回の顛末を振り返ります。まず国内の複数のダイキャストモデルECサイトをチェックしたところ、このモデルの存在を知りました。ステータスはどこも完売です。1/400スケールも発売されており、確認した時点でそちらは国内の流通在庫もありました。このモデルは海外の複数ECサイトでも確認でき、以前使ったことのあるebayでも注文可能でした。約3週間くらいで届いたと思いますが、おそらく国内販売価格よりも安く調達できたのではないでしょうか。あらためて考えると箱に書かれた商品コードには番号が記載されておらず、日本国内ではまだ流通していない商品の可能性がある…と思いました。

 

 

Gemini200がこの塗装機を発売しなかったのは、技術的な課題があり量産が昔かったのではないか…と思っていましたが、今回のモデルが商品化されて入手できるようになったことは夢のようです。実機が飛行したのが2018年なので5年という歳月が流れたことになりますが、この流れを考えれば1/200スケールで空自F-4ファントムの退役記念塗装機が出てきてもそうおかしな話ではありません。もう少し夢をみてもいいかもしれませんね。

 

 

 

 

実機




 

 


[20230628]  0000000000000    15021  19800


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